溺れるほどの愛は深くて重く、そして甘い
水族館デート
そして、次の休みの日。私たちは水族館を訪れていた。人混みをある程度避けるため、平日にデートをすることとなったのだが、それにしても慣れない。
「本当にいいの?」
「勿論だ。ほら、行くぞ」
水族館の入り口前に、智弘が立っている。学生時代のデートでも水族館なんて来なかったし、そもそも貸切ではない公共施設に智弘がいること自体が違和感だ。
悪口じゃない。ただ、違和感なのだ。
(有給を使ってまでデートだなんて。今までそんなことしなかったのに、どういう風の吹き回しなんだろう)
考えても考えても分からない。
やはり、同窓会で誰かから影響を受けたのだろうか。余計な詮索はしていないが、その可能性が1番高い。
そんなことを思っている間にも、智弘は2枚のチケットを購入してくれた。今朝から楽しそうに色々動いてくれているところを見るに、デートをしたいと思ってくれている気持ちに嘘はないようだ。
(ま、とりあえず素直に楽しもう。考えたって分からないんだから仕方ない)
現状において、私は無理やり納得するしかなかったのだった。
「本当にいいの?」
「勿論だ。ほら、行くぞ」
水族館の入り口前に、智弘が立っている。学生時代のデートでも水族館なんて来なかったし、そもそも貸切ではない公共施設に智弘がいること自体が違和感だ。
悪口じゃない。ただ、違和感なのだ。
(有給を使ってまでデートだなんて。今までそんなことしなかったのに、どういう風の吹き回しなんだろう)
考えても考えても分からない。
やはり、同窓会で誰かから影響を受けたのだろうか。余計な詮索はしていないが、その可能性が1番高い。
そんなことを思っている間にも、智弘は2枚のチケットを購入してくれた。今朝から楽しそうに色々動いてくれているところを見るに、デートをしたいと思ってくれている気持ちに嘘はないようだ。
(ま、とりあえず素直に楽しもう。考えたって分からないんだから仕方ない)
現状において、私は無理やり納得するしかなかったのだった。