溺れるほどの愛は深くて重く、そして甘い
そして、時は過ぎて大学3年の夏。
未だに別れるという話は出なかったが、他のカップルに比べたら質素な付き合い。まあ、智弘も御曹司ということで忙しいのだろう。その辺については、仕方ないと割り切っていた。
私自身も、毎日会いたいと思わないタイプだったので、苦も無く関係を続けることができていた。
そして、そろそろ就活をしようと思った時、智弘から思いもよらない提案をされた。
「大学を卒業したら、俺の会社で働いてほしい」
最初は社内の部署で働いた後、自分の秘書になってほしい、と。
幸いにも、私は特筆してやりたいことがあったわけではなかった。就職活動も、業界研究からという段階。
そんな私にとって、彼からの打診はむしろ好都合とまで言えるものだった。
それにしても、、正直、智弘がそこまで本気だとは思ってなかった。
「本気…?」
「俺はずっと本気だ」
「…なら、分かった」
転職が当たり前の今の時代。
若気の至りだとしても、彼にかけてみてもいい気がしたのだ。
どう転んでもいい経験になることには違いないと思い、私は彼の提案に頷いた。
未だに別れるという話は出なかったが、他のカップルに比べたら質素な付き合い。まあ、智弘も御曹司ということで忙しいのだろう。その辺については、仕方ないと割り切っていた。
私自身も、毎日会いたいと思わないタイプだったので、苦も無く関係を続けることができていた。
そして、そろそろ就活をしようと思った時、智弘から思いもよらない提案をされた。
「大学を卒業したら、俺の会社で働いてほしい」
最初は社内の部署で働いた後、自分の秘書になってほしい、と。
幸いにも、私は特筆してやりたいことがあったわけではなかった。就職活動も、業界研究からという段階。
そんな私にとって、彼からの打診はむしろ好都合とまで言えるものだった。
それにしても、、正直、智弘がそこまで本気だとは思ってなかった。
「本気…?」
「俺はずっと本気だ」
「…なら、分かった」
転職が当たり前の今の時代。
若気の至りだとしても、彼にかけてみてもいい気がしたのだ。
どう転んでもいい経験になることには違いないと思い、私は彼の提案に頷いた。