溺れるほどの愛は深くて重く、そして甘い
(な、なんか、変…?)
私が自分の違和感に気づくも、智弘は特に気づいていないようでゆっくりと顔を近づけ、そっと触れるだけのキスを落とした。けれど、それだけでは終わらない。智弘はすぐに深く強く、私を求めるようにキスをしてきた。彼の熱い舌が私の口の中を探り、絡みついてくる。
私は息苦しさすら覚えるほどの激しいキスに応えながら、彼の首に回していた腕にさらに力を込めた。その間も得体のしれない感覚に襲われる。言うならば、羽毛で全身を擽られているような感覚だ。
キスが一段落し、智弘が離れていく。いつもと違うことと言えば、私の息が酷く乱れていることだ。
「美咲?」
「は…はぁ…、ちょ、何か今日、変」
ぞわぞわするのが止まらない。感覚が過敏になり、異常なほどに快感を拾ってしまう。こんな状態では、最後まで持たない。言外にそう伝える。
「気持ち悪いか?」
「気持ち良すぎるから、困ってる」
息も絶え絶えに現状を伝えると、彼は安心したように息を吐いた。
「良かった。なら、もっと俺に溺れてくれ」