キミの隣は俺の場所
「キス、してもいいか?」

「い、いいよ…」

ゆっくりと、彼の唇が私の唇に触れた。



最初は柔らかく、まるで春のそよ風のように優しい。


けれど次第にそのキスは深く、熱くなり、

私の呼吸は乱れ、胸が高鳴って止まらない。

「あっ…んっ…はぁ..」

思わずもらした声に、楓は微笑んで小さく囁く。

「大丈夫、陽菜。俺が全部守るから」

彼の指が髪をかき分け、首筋に触れる。

その瞬間、体の奥から熱い感情が溢れ出し、

私は彼の胸にぎゅっと抱きついた。

唇が離れたと思ったら、今度はゆっくりと首筋や頬に何度もキスを落とす。

「陽菜は俺だけのものだ」

その言葉に全身が震え、私はもう一度、彼の唇を求めた。

時間も世界も止まったように感じる甘く蕩けるキス。

温もりと鼓動が絡み合い、私たちはただ、

お互いの存在を確かめ合っていた。


< 60 / 80 >

この作品をシェア

pagetop