年上彼女と年下俺様
拓海の自分勝手なキスと違って…。



相手を求めたくなるようなキス…。



「響~っと…。出た方がイイ?」

「いや、もう終わり。」



唇が離れた時の寂しさ…。



味わった事がない熱さだった…。



「響…。拓さんの女じゃねぇの!?」

「そうじゃないかも。別れたから拾った。」

「別れ!?は!?あ、そういう事か…。」



この人も知ってるんだ…。



小さくなったあたしの前に響はホットレモンティーを置いた。



あたしの身体は熱いんだけどな…。



「でもマズくね?別れたばっかりじゃ…。」

「さぁ?アイツの気持ち次第じゃん?別に俺は人の物に手出す趣味もないし。」



あたしの気持ち次第…。



あたしは…。



「拓海が好き…。」

「だったらちゃんと話せば?戻って来いって言ったら戻るかもしんねぇよ?」



でもあの女には拓海の赤ちゃんが…。



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