年上彼女と年下俺様
拓海が外で待ってるって言うからあたしはトイレに行った。



ちょっと嬉しいような気がする…。



やっぱり好きなのかな?



何て考えながら手を洗った。



「あんた拓の女?」

「は?」



誰!?



化粧濃いな~…。



「どちら様?」

「拓の浮気相手。」



浮…気……。



拓海が浮気?



「何の用?」

「拓じゃ話しになんないからあんたんとこ来たんだけどさ、別れてくんない?」

「はい?意味わかんない。しかも浮気相手が偉そうじゃない?」

「子供出来たの。」



その言葉にあたしの頭は完全フリーズした。



浮気だけならまだしも…。



子供が出来たって…。



「拓と別れて。」



何も言えなかった。



女が何か言ってトイレから出て行った瞬間にブワッと溢れ出した涙…。



最低…。



< 7 / 944 >

この作品をシェア

pagetop