年上彼女と年下俺様
もうヤダよ…。



さっき喜んだ自分が悔しい。



誕生日覚えててくれただけなのに…。



やっぱり好きだった…。



泣きながらトイレを出た。



「痛っ!!」

「ごめんなっ…さい…。」

「どうした!?」



目の前にいるのは…。



響だ…。



泣き顔を見られたくなくて走って外に出た。



「里佳!!」

「拓海…。」

「どうした!?」

「別れて…。」

「は!?」

「あたしと別れて責任取れって言ってんの!!」

「お前…まさか…。」



やっぱり女の言ってた事は事実らしい。



否定しない拓海に余計腹が立った。



「もう大嫌い…。部屋から今日中に出てって。カギはポストでいいから。」

「待てよ里佳!!俺はお前が好きだか…。」

「触んな!!今までワガママ言わないで一緒にいたけどもうムリ!!最後のワガママ、別れる!!」



そう言って走って逃げた。



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