年上彼女と年下俺様
戻らない歳が憎くなった。



「これは見てない…。」

「ウソだぁ~!!」

「マジだって!!名前は言えねぇけど知り合いの歌手にもらった…。」

「意味わかんない!!」

「だからもうイイって…。ごめんな?」

「あたしこそ若くなくてごめんね!!」



あたしってつくづく可愛くない女だよね…。



でもこう言うのって妬けるんだから…。



「じゃあ制服でも着てみなよ。」

「持ってナイし着ないもん…。」

「そう言えば見た事ねぇや。里佳チャンの昔の写真とか。」

「イイの…。」

「俺の知らない里佳。秘密事?」



何か形勢逆転…。



あたしが攻められてる感じになっちゃった…。



「着てよ制服。」

「ナイって…。」

「由優の着る?」

「入らないよ…。」

「綾乃チャンに調達してもらお~。」



本気!?



綾乃にそんな事言ったら変態呼ばわりされるよ!!



「響?ごめんね?もう妬かないからそれだけは勘弁して?」

「やだぁ~。」



あたしがいやだぁぁぁ!!



< 861 / 944 >

この作品をシェア

pagetop