年上彼女と年下俺様
でも行く宛てなんてなくて…。



クラブの裏の室外機みたいなとこの影に隠れてうずくまった。



好きだった…。



一緒にいれたら安心したのに…。



今更気付いた…。



ろくに好きだって言わなかった事に後悔…。



「ううっ…。」



涙が止まらなかった。



あの屋上で踊ってる拓海を見た時からきっと大好きだったんだ…。



でももうムリだよ…。



「中入る?」



その声が聞こえたのはあたしがこの場所で泣いてから30分くらい経った時だった。



響…。



「いつまで泣く気?」



そう言って隣に座って来た。



顔がまともに見れない…。



「いつからいたの…。」

「あんたが泣きながら出てったから気になって追い掛けたら修羅場で、だから面白くてついて来たら俺に気付きもしないで号泣してるから。」

「最初からいたの!?」

「うん。」



やっぱり今日は最悪だ…。



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