推しが隣に引っ越してきまして 〜月の裏がわ〜
じゃあこの辺でお暇を……と、帰ろうと部屋を出ようとしたら、部屋に入ってくる人とぶつかった。
「わっ」
「うわっ、あ、ごめん大丈夫?」
佑月くんがいた。
「凛ちゃん!」
佑月くんが私に気づいて、目をおっきくする。
「……とそちらの方は?」
佑月くんがおばあちゃんを見る。
「祖母です。」
「祖母っ!?」
「宮部凛の祖母です。いつも凛がお世話になっております。」
おばあちゃんがしゃんと背筋を伸ばして言って、ぺこりとする。
「文ちゃん」亮ちゃんが佑月くんに言う。
「文ちゃん?」
「そ。」
「なんでお前らそんなに仲良くなってんの?」
佑月くんが4人を見る。
隣ではおばあちゃんが「この子もずいぶん男前ねえ」と私に話かけてくる。やめてくれ。
「あら〜嬉しい。瀬名佑月と言います。文ちゃんありがと♪」
佑月くんの順応力すご。
「瀬名さんは今どこに行ってたの?」
「さっきまで、ドラマの撮影やってました」
「ドラマ!役者さんなのね〜」
「まあ、役者とアイドルどっちもやらせてもらっています!」