推しが隣に引っ越してきまして 〜月の裏がわ〜
 数分後、出てきたラーメンは、スープの中に麺が綺麗に折りたたまれて入っていて、トッピングは薄く切られたチャーシューのみ。
 亮ちゃんが「いただきますっ」って手を合わせると、麺をずずーって啜る。
「うっま……。」
 私も、いただきます。って手を合わせて、スープを飲んでから麺を啜る。
「うまっ!」
「な?美味いやろ?」
亮ちゃんが嬉しそうに私を見る。「来てよかったやろ。」
私はうん、うん、って頷く。こりゃ整理券もなかなか取れないわけだ。


< 128 / 297 >

この作品をシェア

pagetop