推しが隣に引っ越してきまして 〜月の裏がわ〜
「それで、明日、佑月くんに伝えるか迷ってて。」
「伝える?何を?」
「自分の気持ち……。」
奈緒ちゃんがビールのジョッキをドン!って机に置く。
あ、ヤバッ。今度こそほんとに怒られ……
「伝えればいいじゃんそんなの!」
「へ。」
「何に迷ってんの!?だってもう会えないんだよ!?」
「そ、そうですよね……」
奈緒ちゃんに気圧され、私は縮こまる。
「そ、そうですよね……」