推しが隣に引っ越してきまして 〜月の裏がわ〜
休みの日、2人のアウターをクリーニングに取りに行ってきた。
帰ってきて、お昼ご飯食べよ〜と思って冷蔵庫を開けたけど、空っぽだった。げ。帰りに買ってくるんだった。
買いに行くか〜と思ってまた、トートバックを手に取ると、ピンポーンってチャイムが鳴る。
インターホンを見ると、若い男の人が立っていた。どこかで見たことがあるような……でもどこだったか思い出せない。
「はい」
警戒心MAXで応答する。
「宮部凛さんのお宅ですか?」
「は?」
「眞鍋と申します。W/Uのマネージャーです。」
「え…。」
ドアロックを掛けて、ドアを開ける。ドアロックが引っかかって、ガン!って大きい音が鳴った。うぉ、って、眞鍋さんが、その音に驚いて小さく声をあげる。