推しが隣に引っ越してきまして 〜月の裏がわ〜

「俺が怪我したとき、佑月さんが事務所に掛け合ってくれたんです。俺をどうにかここに残す方法はないのかって。眞鍋は、うちにどうしても必要な存在だからって。」

眞鍋さんが、ず…、って鼻水をすする。眼鏡が曇ってて、目は見えない。

「それで僕、マネージャーをすることになったんです。」

佑月くんが、白菜をフーフーってして一口でぱくって食べる。「泣くなよ。」

「もう俺この話すると泣いちゃうんすよ〜。」
「勝手に自分で始めたんだろ」佑月くんが笑う。


真鍋さんが口を尖らせて、鼻水かんで丸めたティッシュをポンって佑月くんに投げる。

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