推しが隣に引っ越してきまして 〜月の裏がわ〜


次の日、朝。


「おざ〜す!」
バーン!って勢いよくドアの開く音で目が覚めて、飛び起きる。


「え!?」
私を見つけるなり、大きく見開かれる大樹くんの目。
大樹くんと目が合う。

「あ。」
「誰!?!!」大樹くんがびっくりして口を押さえる。


「どした〜?」続いて入ってきたのは巧くん。

「……え?」異物を見るような目で私を見る巧くん。

イケメンのひと睨み、きつい。(だがかっこいい)


パニックになるメンバーを目の当たりにして、私は私で、うわ本物だ……と間抜けなことを思っていた。

人間、キャパを超える事態に遭遇するとかえって冷静になる。


起きた佑月くんが、奥からやって来て、「あ、おはよ〜。」ってお腹をぼりぼり。


「眞鍋〜!!佑月くんが事務所に女の子連れ込んでまーーーーーす!!!」大樹くんが廊下に向かって叫ぶ。


後ろから来た亮ちゃんが大樹くんの頭を叩く。
「声でかいわ。」

それから私を見て、「あれ?凛ちゃん?!」って私を指さす。
「えっなに知ってんの?」
大樹くんが亮ちゃんを見る。
「元気そうでよかったーあの時死にそうな顔してたからな。」
亮ちゃんが言う。

大樹くんがなんの話?って顔で私と亮ちゃんを交互に見る。


「女ァ!?!?」眞鍋がすっ飛んできて、私を見るなり「あ、それ女じゃないです〜。」って言った。


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