イケメン社長からの溺愛が止まらない
振り払われた手に目を落としていた乃亜が、顔を上げて鋭く私を睨みつけてくる。
「お姉ちゃんのくせに……。今までどんなふうにして過ごしてきたかなんて知らないけど、許せない!」
バッと勢いよく上げられた手に、『叩かれる』と反射的に目をつぶった。
痛みを覚悟していたけど、いつまで経っても何もこない……。
恐る恐る目を開けると、乃亜の腕を掴んでいる神楽さん。
「何してんの?」
「あ、あなたは一体……。いや、姉妹のことに首を突っ込んでこないで下さい!」
「姉妹…?あぁ、莉子の妹……」
「莉子……?誰なんですか?」
「別に、誰でもあんたには関係なくね」
腕を離した神楽さんは、私のことを心配そうに見て、肩に優しく手を置いた。