イケメン社長からの溺愛が止まらない
「大丈夫、莉子?何かされた?」
乃亜に対する時とは違う、甘くて優しい声。
首を横に振ると、安心したような息を吐いた。
神楽さん越しに乃亜の姿を見ていると、恨めしそうに私のことを睨んでいる。
そして良いことを思いついたように、口角を上げた。
「私、如月乃亜って言います。お兄さんは?」
私から強引に神楽さんを引き離すと、腕を掴んで胸を押し付けた。
「……」
「私、お姉ちゃんとは血が繋がってないんですけど……お姉ちゃんから日常的にいじめを受けてたんです」
「なっ……!?」
「毎日意地悪なこと言ってきたり、服を破られたり、大切なものを壊されたり……。本当に悲しくて……」
私の口を挟む暇も与えず、嘘を言い連ねる。