イケメン社長からの溺愛が止まらない
ビクッとした乃亜の体を突き放すと、私の隣に戻ってきた。
「莉子がそんなことするわけねぇだろ。嘘をつくんなら、もっとマシな嘘つけよ」
「もう、知らない!お姉ちゃんなんて、不幸になれ!」
そう言い捨てて、乃亜は走って行ってしまった。
だけど、そんなこと私はどうでも良くて、神楽さんの言葉に、ハッとした。
……そうだ、神楽さんは出逢った時から、私のことを見てくれている。
西園寺さんに脅された時に、どうして考えつかなかったんだろう……。
神楽さんも、他のみんなも、そんな言葉に騙されるわけがないのに……。
少しでも疑ってしまった自分が恥ずかしい……。
私は、神楽さんの服の裾をギュッと握った。
神楽さんがこちらを見ているのが分かったけど、私は顔を上げられなかった……。
なぜなら、自分の気持ちに気づいてしまったから……。
……私は神楽さんが好きなんだ……。