イケメン社長からの溺愛が止まらない
その場に低く響いた声。
びっくりして顔を向けると、いつも温厚な表情をしている泰雅さんが冷たい瞳をしていた。
「わたしがというよりは、悠斗がこの件に関して何をされても許す気が無いと言っておりまして……。わたしたちも、家族同然の莉子ちゃんにこんなことをされて、憤りを感じています。ですので、あなた方との取引は今後一切行わないことに致しました」
「……え」
西園寺さんの両親の動きが止まった。
私も驚いた。
記憶が間違っていなければ、西園寺さんの家は大切な取引先だと言っていたような……。
「大手企業との業務提携が出来ましたので、あなた方との取引は今後必要ないということです」
「そ、それは……困ります!」
「困ると言われましても、決まってしまったものは仕方がないので……」
冷たい瞳のまま、残酷な真実を突きつけていく泰雅さん……。