イケメン社長からの溺愛が止まらない
「あ、目が覚めた?良かった……。体の調子は、どう?」
女の人はホッと安心した表情を浮かべた。
……だれ?
でも、この人見たことある気が……。
「んー、まだ少し熱があるね」
「……熱……」
熱があるから、こんなに体が重いんだ……。
……熱なんて、久しぶりに出したな……。
ここ数年間は、気を張った生活をしていたから……。
「如月莉子ちゃん……で合ってるかな?」
「……え」
名前を急に言われて、驚いて女の人の顔を見つめた。
「服を着替えさせた時に、制服から学生証が落ちてきて……。そこで名前が見えちゃって……。ごめんなさい、怖かったわよね」
「……いえ……だいじょう……ぶです……」
そう返している途中で、重大なことに気づいてしまった。
学生証で名前を見られたのは別に気にしていない。
でも、問題は……。
パッと視線を下に移すと、私が今着ている服は制服ではなく、ゆったりとした上下セットらしきスエット。
……間違いなく、見られた。
服を着替えさせてもらったことに対しては感謝している。
でも、その下にある傷を見られてしまった……。