イケメン社長からの溺愛が止まらない

……確かに、彼氏に対して苗字呼びで敬語って言うのは……。

だけど、もう長いことそう呼んでいるから、今更変えてって言われても……。



「こ、心の準備が……っ」

「じゃあ、今して」

「い、今!?」



クルッと体の向きを変えられて、神楽さんと向き合う形になる。

恥ずかしくて下を向こうとすれば、神楽さんの手によって阻まれる。

……これは、言わないと離してくれないやつだ……。

でも……名前呼びなんて……。



「莉子……」



顔を近づけられて、耳元でそう囁かれる。

私は意を決して目を閉じて、深呼吸をして、口を開いた。



「…ゆ、悠斗……くんっ」

「呼び捨てじゃねーの?」

「そっ、それはさすがに無理ですっ」

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