イケメン社長からの溺愛が止まらない

中には知っている顔も何人かいて……。

そして、コソコソと声が聞こえてきて、視線を感じる。

……私は悪い意味で、この学校では有名人だ……。

学校へ向かう足が急に重くなる……。

クルッと方向転換して、悠斗くんの家へ帰ろうかと考える……。

いや、それじゃあ何も変わらない……。


西園寺さんに『悠斗には不釣り合い』と言われた時から、考えていた。

どうしたら私は、悠斗くんの傍にいても恥じない人になれるのかと……。

お金持ちでも、美人でもないし、特別な何かを持っているわけでもない……。


だから考えた結果、今の私に出来ることをしようと考えた。

それが、学校へ行くこと。

一度は逃げ出した場所に、再び足を向ける事……。


……悠斗くんに釣り合う人間になりたい……。

その想いで、私は足を動かした。



< 153 / 198 >

この作品をシェア

pagetop