イケメン社長からの溺愛が止まらない
中には知っている顔も何人かいて……。
そして、コソコソと声が聞こえてきて、視線を感じる。
……私は悪い意味で、この学校では有名人だ……。
学校へ向かう足が急に重くなる……。
クルッと方向転換して、悠斗くんの家へ帰ろうかと考える……。
いや、それじゃあ何も変わらない……。
西園寺さんに『悠斗には不釣り合い』と言われた時から、考えていた。
どうしたら私は、悠斗くんの傍にいても恥じない人になれるのかと……。
お金持ちでも、美人でもないし、特別な何かを持っているわけでもない……。
だから考えた結果、今の私に出来ることをしようと考えた。
それが、学校へ行くこと。
一度は逃げ出した場所に、再び足を向ける事……。
……悠斗くんに釣り合う人間になりたい……。
その想いで、私は足を動かした。