イケメン社長からの溺愛が止まらない
「な、何で言ってくれなかったの?」
「別に。この歳になって誕生日とかどうでもいいし……」
無愛想に答える悠斗くんの胸を押す。
そうすると私を抱きしめていた腕がするっと外れた。
「私にとってはどうでも良くないよ!」
昨日、依月さんも誰も、悠斗くんが誕生日なんて言って無かった……。
祝うような素振りもなかったし……。
「俺は別に誕生日とか興味ないし」
「悠斗くんはそうかもしれないけど……っ」
悔しくて思わず涙が出そうになって、口を閉じた。
せっかくの誕生日だったのに……。
1年に1回の大切な日なのに……。
ようやく祝えると思ったのに……。
誕生日とかを今まで気にしてこなかった自分を恨んで泣きたくなった……。
「莉子、本当に良いから」