イケメン社長からの溺愛が止まらない
2時間近くの電車の旅を終えると、着いたのはあまり人がいない場所。
ホームから出ると、家がポツポツと建っていて、奥の方に海が見えた。
私は、何も考えることもせずに海に向かった。
思っていた以上に歩き、海に着くと砂浜に座り込んだ。
……体が熱い……。
それに、だるい……。
きっと完全に治りきっていないのにこんなことをしたから、熱が上がってきているんだろう……。
ぐるぐると回る視界を抑えるために、私は膝を立てて、そこに突っ伏し目を閉じた。
波が押しては引いていく音。
鳥の鳴き声。
たまに近くを通る車の音。
サァッと風が吹くと、
『莉子』という私を呼ぶ懐かしい声が聞こえた。
ハッとして顔を上げると、半透明姿のお母さんがそこにはいた。