イケメン社長からの溺愛が止まらない
「……ゴホッ……」
心臓を圧迫される感覚と、誰かが必死に叫ぶ声。
水が口から零れると、酸素が一気に肺に入り込んできて、そのまま続けてむせた。
目をゆっくりと開くと、私を囲む3人の人影。
「……はぁ、良かった……。莉子ちゃん、分かる?」
聞き覚えのある声に、目の焦点がだんだんと合ってきて、依月さんたちだと気づく。
体を起こそうと動けば、サッと依月さんが手を貸してくれる。
顔を上げると、私の右手側には神楽さんが座っている。
その後ろには、眼鏡をかけている斎藤さんが立っている。
「……どうして……?」
「莉子ちゃんが出て行ってから必死に探してたの。良かった……間に合って……っ」
依月さんの声は震えていた。
「……莉子……」
名前を呼ばれて振り返れば、顔を見る間もなく、ギュッと抱き寄せられた。