イケメン社長からの溺愛が止まらない
お父さんの衝撃発言に、悠斗は目を見開いている。
「な……っ」
「ふふ。そんなに焦ってる悠斗くんを見るのは初めてだな」
「ね。私も初めて」
私まで加勢すると、悠斗は何も言えなくなったようで、莉子ちゃんの方に顔を戻した。
「今回は間に合ったから良かったものの……。莉子ちゃんが何を抱えているか分からないから、今度は目を離すなよ。まぁ、悠斗くんなら安心だろうけど」
「はい」
今度はお父さんの言葉に、顔を真っ直ぐ上げ、はっきりとした口調でそう言った。
その言葉と表情を見て、お父さんは満足げに頷くと手を振って部屋を出て行った。
そのすぐ後に点滴が終わり、私たちは悠斗の部屋に戻ってきた。
悠斗は優しく莉子ちゃんを自分のベッドに寝かせると、当たり前かのようにその横に座って手を握りしめた。
点滴をセットして、私はそっと部屋を出た。
リビングには和樹がソファーでくつろいでいる。
その横に、紅茶の入ったカップを2つ持って座る。
「ありがと」
「うん。ねぇ、悠斗ホント変わったね」
そう言いながら私は、あの雨の日を思い出していた。