イケメン社長からの溺愛が止まらない
「……あの子の体、傷だらけだった……」
洗濯などをして、お茶を飲んでいるときに、私は口を開いた。
2人が私の方に視線を向ける。
「……でも、きっと知られたくないと思うの。だから、私たちからは何も聞かないであげよう。2人も、何か見ても口は出さないであげて」
「分かった」
2人が頷くのを見て、私はホッと息を吐いた。
それからは、莉子ちゃんが目覚めたと思えば、いきなり家を飛び出して……。
それを追うように悠斗たちと一緒に探しに出て……。
莉子ちゃんを見つけたのは、まさかの海で、莉子ちゃんは自ら命を絶とうとしていて……。
私はここまでの短い期間の中で起こった濃い出来事を振り返っていた。
その中で一つだけ確かなことがある。
それは、悠斗が莉子ちゃんに恋をしているということ……。
悠斗は昔から女の人と関わるのが嫌いで、誰かと本気で付き合うどころか、誰かを本気で好きになっている姿も見たことがなかった。
だけど、莉子ちゃんのことを知らないのに助けたり、水の中に躊躇もせず飛び込んだり……。
そんな悠斗の姿を見るのは、初めてだった……。
なによりも、莉子ちゃんを見ている時の悠斗の表情は、私が今まで見てきた中で一番優しくて甘い表情をしている。
それを恋と呼ばないというなら、なんというのか私には分からない……。