イケメン社長からの溺愛が止まらない
買い出し
バッと体を起こすと、体中から汗が出ていて、息も荒い。
その状態で訳も分からないまま、私は周りを見渡した。
そしてこの場所が、見覚えのある場所だと気づく。
と同時に、右手に温もりを感じて視線を向けると、私の手を握ったままベッドに突っ伏して寝ている男の人。
チラッと顔を見ると、神楽さんだということが分かる。
……本当に綺麗な顔をしている。
肌は綺麗だし、まつ毛は長いし……。
その寝顔につい見惚れていると、まぶたが震えて神楽さんの瞳がゆっくりと開いた。
驚いて顔を逸らすと、神楽さんは私が起きていることに驚いた表情をして、その後にホッとした表情を浮かべた。
「体調は?大丈夫?」
「……だ、大丈夫です……」
顔を覗きこまれて反射的に体が少し後ろに仰け反る。
そう言えば、私……どうしてここにいるんだろう?
ここは、神楽さんの家のはず……。
だけど、私は神楽さんの家を飛び出して、海に向かって、そのまま……。
あ、でも、神楽さんたちが助けてくれたような気が……。
記憶はあやふやだけど、きっとその後いろいろしてくれたんだろう……。
またしても迷惑をかけてしまった……。