イケメン社長からの溺愛が止まらない
申し訳ないと思っていると、ギュッと体を包まれた。
いきなりのことに押しのけようとするけど、全く離してくれない。
「もう二度と、あんなことしないで……」
「な、何で……私の居場所が分かったんですか……?」
ここからある程度離れていた場所なのに……。
「莉子のことが好きだから。だから、もう絶対に離さない」
耳元で言われた言葉に、時が止まった。
その数秒後、色々な思考が頭の中を駆け巡る。
質問の答えになってないし、唐突過ぎるし……。
そもそも好きって……何を言っているんだろう……?
「……な、何を言って……っ」
「本気だから。会って間もない相手にこんなこと言われて困惑するのは分かる。でも、本当に恋愛感情として莉子のことが好きなんだ」
顔は見えないけど、声だけでも本気なんだということは伝わってきた。
伝わってきたけど……、何て返事をしたら良いのか分からない。
……気持ちはありがたいけど、困ります?
少し考える時間をください……?
何も知らないから、神楽さんのことを教えてください……?
頭の中に浮かんでくる返答は、どれも上から目線のような気がして言うのを躊躇う。
私なんかが、言っていい言葉ではない気がするから……。