イケメン社長からの溺愛が止まらない

返答に迷っていると、体を離されて、顔を覗きこまれた。



「返事はまだいらない。俺のことをどんどん知っていって、好きになってもらうから」



イケメンにしか許されないようなセリフを吐いて、神楽さんは優しい笑みを浮かべた。

その笑みに見惚れていると……。



「……んんっ!」



わざとらしい咳払いが聞こえて、肩がビクッと跳ね上がる。

顔を向ければ、ドアのところに立っているのは依月さん。



「声がしたから、莉子ちゃんの様子を見に来てみれば、イチャイチャするのやめてもらっていいですか?」

「い……っ!?」



イチャイチャなんてした覚えはない。

というか、依月さんはいつからそこに立っていたんだろう?

私の疑問を余所に、依月さんは私のそばにきて、おでこに手を当てたり、脈を測ったりしている。

……そう言えば、依月さんはお医者さんなんだっけ?

< 40 / 198 >

この作品をシェア

pagetop