イケメン社長からの溺愛が止まらない
「何なのこの空間、蜂蜜の瓶の中ってくらい甘いんですけど!?でもまぁ、莉子ちゃんがずっとここにいるっていうなら、私も安心できるわ。とにかく今は体調優先だから!はい、寝て!」
依月さんに強制的にベッドに寝かせられた私は、体力が大分落ちているのか、それだけど一気に睡魔が襲ってくる。
「はい、悠斗はリビングね」
「分かってるよ」
私に話しかけるトーンとは違う、低い神楽さんの声。
その声を聞いて、反射的に体が動いた。
パシッと神楽さんの腕を掴んでいた。
「……い、いかないで……」
驚いた神楽さんの顔が見えた後に、フッと優しい表情になって、私の手を温かくて大きな手が包み込んでくれる。
「ここにいるよ」
優しい声色を聞いて、私は安心して目を閉じた。
これは、体調が悪いと人肌が恋しくなるっていうやつ……。
この数年、私の隣に誰もいなかったから……。
そう最後まで言い聞かせている私がいた……。