イケメン社長からの溺愛が止まらない
そう言う依月さんは、大人の女性という格好をしていて、私なんかよりも何倍も綺麗……。
「莉子ちゃん、元から可愛いと思ってたけど、磨けば光る原石って莉子ちゃんのことだよね」
「いえ……これは、依月さんが凄いから……。私なんて……」
依月さんのメイクなどの技術があってこその姿であって、私の元が良いなんて……そんな馬鹿みたいな話があるわけない……。
それに今は隠れているけど……、私の肌は……。
「もうっ!もっと自分に自信を持って!莉子ちゃんは、あの悠斗が惚れるくらいなんだから!あ、メイクはしたことある?」
「……最低限なら……」
「だったら、今日はそこらへんも買おう!何もしないなんて、もったいないから!」
なんかとんでもない言葉がさらりと途中で入ってきていたけど、依月さんが何でもないふうに続けたので、私も口を挟む暇が無かった。
そうして終始依月さんのペースで事は進み、神楽さんの部屋に戻ろうという話になった。
玄関に行くと、『靴はこれね』と朝履いてきたローファーは没収され、黒くてシンプルで少しだけヒールのあるパンプスを出された。
それに足を入れてみると、ヒールが少しとはいえ、履きなれていないのでグラグラと体が揺れる。
それをグッと力を入れて保って、私たちは神楽さんの部屋まで戻った。