イケメン社長からの溺愛が止まらない
神楽さんの家へと戻ると、リビングでは既に準備を終えて、コーヒーを飲んでいる神楽さんと斎藤さんの姿。
待たせてしまったかと申し訳ない気持ちでいると、目の前に神楽さんが立ち、私の頬に手を当てた。
その顔は、今にもとろけてしまうほど甘い表情をしている。
「……可愛い……」
「……っ!?」
直球過ぎるその言葉に、私は何も言えずに俯いた。
他の人だったら、もっと可愛い返しが出てくるんだろうけど……。
私にその力はない……。
神楽さんは、ジーパンに薄手のシャツ、ジャケットというシンプルな出で立ち。
柄物のシャツでもないし、色味も黒感が多いけど……。
それでも地味だとか、そんなマイナスな考えは浮かんでこない。
逆にシンプルなのに絵になる……。
……かっこいい。
と初めて見た時に思ったけど、それを口にすることも私には出来ない。
いくら着飾っても変わることのない中身に嫌気を感じながら、私は神楽さんたちと買い物に出かけた。