イケメン社長からの溺愛が止まらない
私たちは、近くで一番大きいショッピングモールへと来た。
斎藤さんの運転で、助手席には依月さんが乗り、後部座席には私と神楽さんが隣り合わせに乗ってきた。
……何となくこうなる予感はしていた。
というか、こうならないわけがなかった。
建物の中に入って数分。
まだどのお店にも寄っていないし、買い物もしていないけど、既に私は帰りたい気持ちでいっぱいだった。
なぜなら……
「ねぇ、あの人たちすっごい美男美女じゃない!?」
「ホントだ!何かキラキラしてるのが見える」
「モデルさんかな?」
「ていうか、あの一番身長が大きい人、テレビで見た事あるような……」
「嘘!?なんていう人!?」
コソコソと聞こえる声。
肌に感じる視線。
混んでいるのに、何故か人が勝手に左右にどいていき、道が出来るし……。
それもこれも、神楽さんたちの影響だと分かる。
一般人離れした容姿は、目立つことこの上ない。
見るなって言われても、勝手に目が釘付けにされてしまうのは分かる……。
しかも人によっては、神楽さんのことを知っている人がいるらしく……。
KAGURAカンパニーの社長ということで、メディアに出る機会もあるだろうし、知っている人がいてもおかしくはない。
でも、今はいたたまれない……。