イケメン社長からの溺愛が止まらない
ーーキーンコーンカーンコーン
最後の授業の終わりを告げるチャイムの音が響いた瞬間、私は荷物を適当に鞄につめてそのまま教室から走り出した。
一拍置いて、教室から大きな笑い声が聞こえてくる。
本当はホームルームがあるけど、それまで耐えられなかった。
息がつまりそうで、ずっと苦しかった……。
耳に笑い声がこびりついたまま、私は自分の家を通り過ぎて近くの公園のベンチに座った。
……家になんて帰りたくない。
家にも、私の居場所はない……。
ただ何もせずに座っていたら、時間はあっという間に過ぎて、重い腰をあげて、家まで歩き出した。
ガチャと玄関のドアを開けると、玄関で仁王立ちをしている義理のお母さん。
その表情は怒りを隠す気もなくて……。
パンッ!!
言葉よりも先に、ビンタされた。
じわじわと痛い感覚が広がっていくなか、怒りが全く収まっていない継母が、私の左腕を掴んできた。
そして、ポケットからたばことライターを取り出して、片手で器用にたばこに火をつける。
その光景を見て、嫌な予感がして必死に抵抗したけど、ぜんぜん放して貰えない……。
たばこを手に取った継母は、私のワイシャツを捲り上げると、容赦なく腕にたばこを押し付けた。
「……っ!!」
ジュッという音とともに、腕が赤くなった。
言葉も出せないでいると、ふと視界の端に乃亜が映った。
その姿を見て、どうしてここまでされているのか分かった。
きっと、継母にも私にいじめられていると言ったんだろう……。
どうしてこんなことになってしまったんだろう?
数年前までは違ったのに……。