イケメン社長からの溺愛が止まらない
本当のお母さんが亡くなったのは、私が中学1年生の時。
……病気だった。
病院に行った時には、もう手の施しようが無いと言われた。
お母さんは専業主婦で、お父さんは単身赴任や出張が多い仕事をしていた。
だから、基本的にはお母さんとの2人での時間が多かった。
私が小さい頃は公園に行って遊んだり、大きくなってくればショッピングモールに行って買い物を楽しんだり……。
お母さんは優しくて、温かい人だった。
私の性格上、学校ではどうしても1人になってしまうことが多かった。
そんな自分を嫌になったりした瞬間もあったけど、お母さんは優しく抱きしめてくれて、無理して学校に行くことは無いと言ってくれた。
お母さんはいつだって私の味方で、溢れんばかりの愛情を注いでくれた。
もう動けないほど弱っている時もお母さんは、私の頭を撫でながら優しく笑ってくれた。
『お母さんは、莉子の味方だから。何があっても……。だから、笑って。お母さん、莉子の笑ってる顔が好きだな』
そう言ってくれたお母さんは、もういない……。