イケメン社長からの溺愛が止まらない
「いや~楽しかったね」
「また行きたいわね!」
それぞれ楽しさを噛み締めながら神楽さんの実家のリビングに入る。
「依月お姉ちゃんと和樹お兄ちゃんの家族も一緒がいいな!」
「いいね~!今度はバーベキューとかもいいかもね!」
「お姉ちゃんの家族とも遊びに行きたいな!!」
ドンッーー。
鈍い音をたてて、私の手から鞄が落ちた。
さっきまで賑やかだったリビングが、琉生くんのその言葉によって一気に静まり返る。
みんなが私を見ているのが分かった。
視線が突き刺さる感覚。
あぁ……私はこの感覚を知っている。
学校で孤立した時に感じた視線と似ている……。
いや、この場にいるみんながそんな視線を向けるわけがないということは頭では分かっている。
だけど、心がそう理解するのを拒んでいる。
「……莉子」
神楽さんに声をかけられて、私は膝をついて座り込んだ……。