イケメン社長からの溺愛が止まらない
「ちょっと、莉子ちゃん」
光里さんに手を引っ張られるまま、光里さんの部屋に連れて行かれる。
ドアを閉めた彼女はふ―っと深いため息を吐いた。
「良い?あの人の言葉はまともに聞いたらいけないから!」
「……で、でも婚約者って……」
「それはあの人が勝手に言ってるだけ!西園寺グループは大切は取引先だから無下に出来ないだけで、みんなあの人には飽き飽きしてるんだから!大丈夫だから、安心して!悠斗の心の中にいるのは、莉子ちゃんただ1人だけだから!」
口早にそう言う光里さんは、どこか怒っている感じがする……。
「……そう、ですか……」
「信じて無さそうだから言うけど、あの人は腹黒いの!悠斗の前では甘えたり、か弱いフリをするの!ほんっとうに性格が終わってる!
普段は冷たいくせに、悠斗の前だと猫撫で声を出すし……っ!気にくわない!!」
途中から私への説明というか、独り言になっていたけど……。
とにかく、光里さんが西園寺さんのことをよく思っていないことは、心の底から分かった。
ここまで人のことを悪く言う光里さんを見たのは初めてだし……。