完璧な社長は、私にだけ素顔を見せて溺愛する
「だって、桐原さんも同じだったから。お互いに心の鎧を被っていた二人が、出会って、愛し合って。これって、運命以外の何物でもないですよね」
会場から、温かな拍手が起こった。
私は圭佑さんの手を握った。彼も私の手を握り返してくれる。
その確かな温もりが、全てを物語っていた。
◇
披露宴が終わり、私たちは二人きりになった。
控室で、圭佑さんは私を優しく抱きしめた。
「長い一日だったね」
「はい。でも、幸せな一日でした」
「これからも、ずっと幸せにする。約束するよ」
圭佑さんが私の額にキスをする。
「梓、君に出会えて本当に良かった」
「私もです」
私たちは、窓の外を見た。夕暮れの空が、美しいオレンジ色に染まっている。