完璧な社長は、私にだけ素顔を見せて溺愛する
牧師さんの前で、私たちは永遠の愛を誓う。
「病めるときも、健やかなるときも、梓だけを愛し抜くことを誓います」
圭佑さんの声は、確信に満ちていた。
「私も、圭佑さんだけを愛し続けることを誓います」
指輪交換の時、圭佑さんは私の指に美しいリングをはめてくれた。
「これで、君は正式に桐原梓だ」
「はい。桐原梓……素敵な響きです」
◇
披露宴では、圭佑さんは私のそばを一瞬たりとも離れなかった。
他の男性ゲストが私と話そうとすると、さりげなく間に入って、私を守るように立っていた。
「圭佑さん、少し嫉妬深すぎませんか?」
私が苦笑いすると、彼は真剣な顔で答えた。
「君は俺の妻だからね。他の男性に見つめられるのは嫌なんだ」
その独占的な愛情表現に、私の心は温かくなった。
「でも、嬉しいです。そんなに愛してくれて」
「当然だよ。君は俺の人生で一番大切な人なんだから」
春菜がスピーチで、私たちの出会いの話をしてくれた。
「梓は、ずっと素顔でいられる居場所を探していました。仕事の顔と、婚活の顔と、どっちが本当の自分なのかって悩んでいたんです」
春菜の言葉に、会場が静かになる。
「でも、桐原さんと出会って、梓は変わりました。もう演技をする必要がなくなった。彼女は、ありのままの自分でいられるようになったんです」
春菜が私たちを見て微笑む。