私は… 〜私を救ってくれた人〜
柚月の骨折ももうすぐ治る。退院のことで話に行かなきゃ。

「柚月、入るよ。」

「はーい。」

柚月の病室に入る。柚月は参考書を読んでいた。

「看護師養成課程校か。頭いいんだな。」

「うん。」

と、そんな話をするために来たわけではない。

「あと少しで退院だけどさ、同棲する?」

「えっ、いいの?私、迷惑かけるけど…」

そうやって眉を下げる柚月も可愛い。

「もちろん。学校も転校したいならいいって言ってるけど。」

「地元の公立中に行こうかな…」

俺としては大賛成。またストレス貯められても困るし…

「わかった。明日、体調良かったら俺と一緒に退院な。」

柚月の顔は赤くなる。可愛い。

「うん、楽しみ。また明日ね。」

柚月は手を振る。手を振り返して、病室を出る。

医局に戻れば安藤が待ち構えていた。

「おめでとうございます。待ってたのに話してくれないので来ちゃいました。」

そういえば最初に言ってきたのも安藤だったな…。

「おう。ナースステーション戻らなくていいのか?」

「勤務終わったので。さようなら。」

安藤、嵐みたいなやつだな…。俺は今日は当直。仮眠をとることにした。
< 36 / 39 >

この作品をシェア

pagetop