幼なじみの隠れた執着愛〜再会した彼は策士なCEOでした〜


「車で来てくれたの?」
「うん、軽くドライブするのも楽しいかなって」


 そう言って無邪気に微笑む美鶴くんに思わずキュンとする。


「さあ、乗って」
「お邪魔します」


 ぺこ、と会釈してから助手席に乗らせてもらう。
 何だか緊張してシートベルトを締めるのに手間取っていると、美鶴くんがやってくれた。

「ありがとう」と顔を上げると、目の前に美鶴くんの綺麗な顔があって思わずドクン、と心臓が飛び跳ねる。


「あ……」


 あまりの顔の近さにドギマギしてしまい、顔を逸らしてしまう。

 今日の美鶴くんもカッコいい。
 スーツ姿よりもラフで髪型もセットしていないが、かき分けているので綺麗な顔がはっきりと見える。
 今日はメガネもかけていない。


「美鶴くん、今日はお休みだけどメガネじゃないんだね」


 心臓の音を何とか誤魔化したくて、顔を逸らしたまま聞いた。


「メガネある方がよかった?」
「いや、そういうわけじゃないんだけど……」
「望凪ちゃんはすごくかわいいね」
「っ!」
「いつもかわいいけど、今日は特別かわいい」
「〜〜っっ」


 ……ダメだ、私の心臓が保たない。

 まだ会って数分なのに、このままだと心臓が破裂するんじゃない?

 ていうか美鶴くんがこんなに積極的だったなんて知らなかった――。
 控えめだけどいつも優しい美鶴くん、そんな彼の知らなかった一面はこのデートでもっと知ることになりそうだ。


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