幼なじみの隠れた執着愛〜再会した彼は策士なCEOでした〜
部屋一面に本棚がぎっしりとある部屋なんて私の理想そのもので、感動して震えてしまう。
「ここで執筆したら最高だろうなぁ」
「いいよ」
「いいの?」
「うん、好きに使って」
「ありがとう!」
この部屋で本に囲まれながら執筆したら、もっと捗りそう。
素敵な物語が完成するかもしれない。
「ここにある本、全部読んだの?」
「いや、読めてないものも多いよ。忙しくてなかなか時間取れないことも多くて」
「そうだよね」
「望凪ちゃんは好きに読んでくれていいからね」
「ありがとう。いいな、この部屋。本当に素敵でいっそ住みたいくらい」
「――住む?」
聞かれて自分がとんでもないことを口にしていたことに気がついた。
「え、えっと……」
じ、と真顔で見つめられてしどろもどろになってしまう。
今更だけど、私は美鶴くんの視線に弱いらしい。
「……なんてね。冗談だよ」
美鶴くんはニコッと笑って私の頭をなでなでする。
「もちろん僕はこれから先もずっと望凪ちゃんと一緒にいたいと思ってるけど、望凪ちゃんの気持ちが追いつくまでは待つつもりだから」
「美鶴くん」
「でもいつでも来てね」
美鶴くんはいつも優しい。
いつも私の気持ちを一番大切にしてくれる。
その気持ちがすごく嬉しくて、気づいたら美鶴くんに抱きついていた。
「……望凪ちゃん?」
「私も、美鶴くんとずっと一緒にいたい」