幼なじみの隠れた執着愛〜再会した彼は策士なCEOでした〜
好きだなって思った次の瞬間、もっと好きにさせてくれる。
これからもずっと一緒にいたいと思わせてくれる、美鶴くんのことを私もずっと大切にしたい。
「……やばいな」
美鶴くんはぎゅっと私の背中に手を回し、強く抱きしめる。
「今日は何もしないつもりだったのに」
「え?」
「いきなり泊まる? なんて言い出しておいて今更だけど、軽い気持ちだと思われたくなくて今日は何もしないつもりでいたんだ」
「そうだったの?」
「望凪ちゃんのこと、ずっと大事にしたいから」
……ほら、こうして言葉にして伝えてくれる度に胸の奥がきゅうっと締め付けられる。
そして、愛おしい気持ちで心がいっぱいになって、あったかくなれるの。
「……ふふ、美鶴くんってすごいよね」
「何が?」
「だって、ちゃんと言葉にしてくれるんだもの。これってなかなかできないことだと思う」
「そうかな? 今まで隠してた分、溢れ出てるのかも」
その言葉に思わず笑ってしまった。
目が合ってまた笑顔が溢れて、そのまま唇が重なり合う。
ずっと二人で一緒にいたいと、心からそう思った。
* * *
一年後、全国の書店に時羽モナという新人作家のデビュー作が並んでいた。
SNSでのプロモーションが話題となり、若い世代を中心に多くの読者に届くことになった。
私は今、読者からのファンレターに励まされながら次の新作のプロットを作り始めている。
大好きな人の隣で――。
fin.


