隠れ溺愛婚~投資ファンドの冷徹CEOは初恋の妻を守りつくす~
「お、叔母さん……違うの。三砂さんはそんなんじゃないの」
説明しようとする茉結莉からぷいと顔を背けると、園子は話が終わったとばかりに立ち上がった。
「何を言っても無駄よ。帰りなさい」
園子は全く取りつく島もない。
どうしたら良いのかわからず、茉結莉は泣きそうな顔を上げた。
「園子さん、一つだけよろしいでしょうか?」
すると三砂が静かに声を上げる。
三砂は背を向けたまま立ち止まった園子に、真っすぐに顔を向けた。
「私は今まで、多くの町工場に出資してきました。そしてその一つ一つで、経営改革を進めた。もちろん、時には反発を招くこともありました」
三砂の落ち着いた声に、園子がくわっと怖い顔を見せる。
「何が言いたいの? それが“町工場の敵”と言われる所以でしょう?」
「いいえ、違います。全ては工場や職人を守るためです」
「守る?」
いぶかし気に眉をひそめる園子に、三砂は静かにうなずく。
「それぞれの企業には熟練の職人がいて、素晴らしい技術がありました。ただ昔ながらの経営を続けるが故、立ちいかなくなっていた。だから私は投資ファンドという職人とは違う立場で、皆を守ることを選択したのです」
三砂の揺るぎのない声に、園子が首を傾げる。
説明しようとする茉結莉からぷいと顔を背けると、園子は話が終わったとばかりに立ち上がった。
「何を言っても無駄よ。帰りなさい」
園子は全く取りつく島もない。
どうしたら良いのかわからず、茉結莉は泣きそうな顔を上げた。
「園子さん、一つだけよろしいでしょうか?」
すると三砂が静かに声を上げる。
三砂は背を向けたまま立ち止まった園子に、真っすぐに顔を向けた。
「私は今まで、多くの町工場に出資してきました。そしてその一つ一つで、経営改革を進めた。もちろん、時には反発を招くこともありました」
三砂の落ち着いた声に、園子がくわっと怖い顔を見せる。
「何が言いたいの? それが“町工場の敵”と言われる所以でしょう?」
「いいえ、違います。全ては工場や職人を守るためです」
「守る?」
いぶかし気に眉をひそめる園子に、三砂は静かにうなずく。
「それぞれの企業には熟練の職人がいて、素晴らしい技術がありました。ただ昔ながらの経営を続けるが故、立ちいかなくなっていた。だから私は投資ファンドという職人とは違う立場で、皆を守ることを選択したのです」
三砂の揺るぎのない声に、園子が首を傾げる。