恋が愛になるまで
1.空との距離感

1.私が空に本音を隠した理由

「空、一緒に遊ぼ!」

「いいよ、何する?柚花。」


親同士が大学時代の親友で家も近かったことから私、佐伯 柚花(さいき ゆずか)は四ノ宮(しのみや)家によく遊びに行っていた。

四ノ宮家では長男の空(そら)と次男の颯斗(はやと)がずっと一緒に遊んでくれた。

空と颯斗の両親は二人の希望で「おじさん」と「おばさん」と呼ばせてもらっているくらいだ。しかも特に空はよく私を気にかけてくれていた。

空が私を気にかけてくれたのは理由がある。私は生まれつき心臓が悪いのだ。突然発作が起り苦しくなって呼吸もままならなくなってしまう時があり、そんな時は空が薬を飲ませてくれて私を看病してくれる。

「大丈夫だよ、俺が近くにいるからすぐに良くなる!」

そんなことを言ってくれて私を慰めてくれていた。

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