解けない魔法を このキスで
パーティードレス
「あれ? 美蘭、どこに行ってたの?」
スイートルームに戻ると、バスローブ姿の未散がリビングのソファから声をかけてきた。
「氷を取りに行ってたの」
「おっ、気が利くねえ。ウイスキーのロックでも飲もうかと思ってたんだ。美蘭は?」
「私は軽いお酒にしておく」
「じゃあ、なにか作ってあげる。座ってて」
「ありがとう」
アイスペールを未散に手渡し、美蘭はソファに腰を下ろす。
クッションを胸に抱えて、先ほどの高良の言葉を思い出していた。
(自分の為に自分が着たいパーティードレス、か)
どうして高良がそんなことを言い出したのかは分からない。
けれど想像するだけでわくわくしてきた。
(どんなドレスがいいだろう。私が着たいドレスは……)
一度考え始めたら止まらない。
頭の中にデザインを思い描くうちに、美蘭は未散の声が聞こえなくなるほど没頭していった。
スイートルームに戻ると、バスローブ姿の未散がリビングのソファから声をかけてきた。
「氷を取りに行ってたの」
「おっ、気が利くねえ。ウイスキーのロックでも飲もうかと思ってたんだ。美蘭は?」
「私は軽いお酒にしておく」
「じゃあ、なにか作ってあげる。座ってて」
「ありがとう」
アイスペールを未散に手渡し、美蘭はソファに腰を下ろす。
クッションを胸に抱えて、先ほどの高良の言葉を思い出していた。
(自分の為に自分が着たいパーティードレス、か)
どうして高良がそんなことを言い出したのかは分からない。
けれど想像するだけでわくわくしてきた。
(どんなドレスがいいだろう。私が着たいドレスは……)
一度考え始めたら止まらない。
頭の中にデザインを思い描くうちに、美蘭は未散の声が聞こえなくなるほど没頭していった。