素直になれないふたり
プロ彼女の心得も何もあったものではなかった。ただ自慢したかっただけなんて、どこまで愚かなのか。
港区女子の友人らが、華やかな暮らしを送っていることは、私がSNSを使わなくても、会った時に本人たちに聞かされて知っている。
そして、同じ大学だった友達は皆、バリバリのキャリアウーマンの道を歩んでいることも。
私だけ、空っぽで惨めな人生⋯⋯。
「ま、今後は気をつけろよ」
そう言うだけ言うと、ジローは帰ろうとする。
「え?何か用があって来たんじゃないの?」
「別に⋯⋯。あれ以来、いきなり音信不通になったから、気になっただけ」
「あ、そうそう!前に借りたパーカー、洗っておいたから返すね」
狭い部屋に干してあったパーカーを畳むと、ジローに渡す。
「これ、ありがとね。あの夜の帰り道、なかなか肌寒かったから助かったわ」
「寒さ対策で貸したわけじゃないけど⋯⋯あれ?何かいい匂いがする」
港区女子の友人らが、華やかな暮らしを送っていることは、私がSNSを使わなくても、会った時に本人たちに聞かされて知っている。
そして、同じ大学だった友達は皆、バリバリのキャリアウーマンの道を歩んでいることも。
私だけ、空っぽで惨めな人生⋯⋯。
「ま、今後は気をつけろよ」
そう言うだけ言うと、ジローは帰ろうとする。
「え?何か用があって来たんじゃないの?」
「別に⋯⋯。あれ以来、いきなり音信不通になったから、気になっただけ」
「あ、そうそう!前に借りたパーカー、洗っておいたから返すね」
狭い部屋に干してあったパーカーを畳むと、ジローに渡す。
「これ、ありがとね。あの夜の帰り道、なかなか肌寒かったから助かったわ」
「寒さ対策で貸したわけじゃないけど⋯⋯あれ?何かいい匂いがする」