素直になれないふたり
ジローは、パーカーに顔を近づけて言い、私は失敗したと思った。
「あ⋯⋯!私、いつも自分が使ってる洗剤と柔軟剤で洗濯したから、ジローが着るには、ちょっと甘ったるすぎたかもしれない」
「確かに、トーコみたいな香りがすると思った」
「ごめん。洗い直しするわ」
「別にいいよ。お揃いの香りってのも悪くないし」
ジローは、いたずらっぽくニヤリと笑う。
何を言っているのやら。
「とにかく⋯⋯反省しても後悔はするな。元気出せよ。淋しいときにはいつでも電話くれて構わないから」
どうして、今になってそんなことを言うのだろう。
「うん。ありがと」
「じゃあな」
中でお茶でも⋯⋯と誘おうと思ったが、言いそびれてしまった。
そうだ。
ジローのパーカーだけ、ちゃんと自分の靴下や下着とは別に洗ったことを言っておいたほうがよかっただろうか。
否⋯⋯わざわざ言うのも変な気がする。
「あ⋯⋯!私、いつも自分が使ってる洗剤と柔軟剤で洗濯したから、ジローが着るには、ちょっと甘ったるすぎたかもしれない」
「確かに、トーコみたいな香りがすると思った」
「ごめん。洗い直しするわ」
「別にいいよ。お揃いの香りってのも悪くないし」
ジローは、いたずらっぽくニヤリと笑う。
何を言っているのやら。
「とにかく⋯⋯反省しても後悔はするな。元気出せよ。淋しいときにはいつでも電話くれて構わないから」
どうして、今になってそんなことを言うのだろう。
「うん。ありがと」
「じゃあな」
中でお茶でも⋯⋯と誘おうと思ったが、言いそびれてしまった。
そうだ。
ジローのパーカーだけ、ちゃんと自分の靴下や下着とは別に洗ったことを言っておいたほうがよかっただろうか。
否⋯⋯わざわざ言うのも変な気がする。