素直になれないふたり
「だ、だからって、運転中に触ったりしないでよ!?結婚目前で事故ったりしたら、とんだバッドエンドになっちゃうから!」
「はいはい。帰るまで我慢します。何なら、途中で休け⋯⋯」
「あ!そうだ。前から考えてたんだけど、今、バスの運転手不足でしょう?N交通が、高待遇で運転手を募集するんですって。私、運転は好きだし、思い切って大型の免許取って、応募しようかなって」
「いいんじゃないかな。俺はいつでもトーコの夢を応援するよ。不器用でも一生懸命頑張るトーコのこと、誰よりも好きだから」
誰もが迷い、立ち止まり、それでも歩くしかない、明日さえ見えないこんな時代。
愛だけでは生きていけなくても、真実の愛は生きる勇気をくれる。
信号が赤になった時、私たちは、どちらからともなくそっとキスを交わし、微笑んだ。
「はいはい。帰るまで我慢します。何なら、途中で休け⋯⋯」
「あ!そうだ。前から考えてたんだけど、今、バスの運転手不足でしょう?N交通が、高待遇で運転手を募集するんですって。私、運転は好きだし、思い切って大型の免許取って、応募しようかなって」
「いいんじゃないかな。俺はいつでもトーコの夢を応援するよ。不器用でも一生懸命頑張るトーコのこと、誰よりも好きだから」
誰もが迷い、立ち止まり、それでも歩くしかない、明日さえ見えないこんな時代。
愛だけでは生きていけなくても、真実の愛は生きる勇気をくれる。
信号が赤になった時、私たちは、どちらからともなくそっとキスを交わし、微笑んだ。


